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猫との遊びを、さらに楽しくする間取りとは 家具の配置まで含めた猫の楽しい空間を設計する

猫じゃらしを出すと、猫が物陰からじっと見つめる。

少し動かすと姿勢を低くして近づき、タイミングを見計らって勢いよく飛びかかる。

前足で押さえ、噛んだり蹴ったりしながら、おもちゃを捕まえようとします。

人間から見ると、猫と遊んでいるだけです。

しかし猫から見ると、これは単なる運動ではなく、狩りに近い行動なのだと思います。

 

室内で暮らす猫が、本物の獲物を追いかけることはありません。

では猫のおもちゃをたくさん買えば、それだけで遊びは楽しくなるのでしょうか。

自分はおもちゃだけではなく、家の中の環境も関係すると思っています。

今回は猫との遊びをさらに楽しくするために、間取りや家具の配置で考えられることをまとめます。

 

目次

1.猫との遊びは、なぜ大切なのか

1-1.猫の遊びは狩りに近い行動

猫じゃらしを見せても、すぐに飛びつくとは限りません。

家具の陰からじっと見る。

姿勢を低くして少しずつ近づく。

おもちゃが動いた瞬間に走り出す。

このような姿を見ると、猫の遊びは単に体を動かすだけではないことが分かります。

 

実際の狩りでは、

  1. 獲物を見つける
  2. 姿を隠す
  3. 相手の動きを観察する
  4. 少しずつ近づく
  5. 追いかける
  6. 飛びつく
  7. 前足で押さえる
  8. 捕まえる

という流れがあります。

家庭内での猫じゃらし遊びでも、これに近い動きが満足度を高めます。

 

そのため猫と遊ぶときは、猫じゃらしをただ左右に振るだけではなく、狩りの流れを少し意識すると遊び方に変化をつけられます。

一度家具の陰へ隠す。

少しだけ先端を見せる。

床を這わせたあと、方向を変える。

最後は猫が実際に捕まえられるようにする。

同じおもちゃでもこのような変化があるだけで、猫から見える動きは大きく変わります。

1-2.猫のストレス軽減の裏付け

猫の遊びについて、世界55か国、1,591人の飼い主を対象にした調査があります。

この調査ではよく遊ぶ猫や、遊び方の種類が多い猫ほど、飼い主が評価した生活の質が高い傾向が確認されました。

一方で単純に長時間遊べばよいとは限らず、遊び方に種類や変化があることも大切ではないかと考察されています。

 

また保護施設の猫を対象に、隠れ場所、爪とぎ、登る設備、知育給餌などを増やした研究では、環境を豊かにしたグループの毛中コルチゾール濃度が、設備の少ない環境より低い結果になりました。

これは、一般家庭での猫じゃらし遊びだけを調べた研究ではありません。

しかし猫本来の行動をしやすい環境が、ストレスの軽減に関係する可能性を示しています。

1-3.猫が本来の行動を出せる環境を考える

猫との遊びを考えるときは、何分遊んだかだけでなく、猫が本来持っている動きを出せているかも見たいところです。

短い時間でも、

  • 隠れる
  • 狙う
  • 回り込む
  • 登る
  • 飛びつく
  • 捕まえる

という複数の動きが含まれていれば、遊び方には変化があります。

おもちゃは、遊びを始めるきっかけです。

一方で住宅は、猫が本来の動きを出しやすくする舞台になります。

猫の行動をしつけや性格だけで考えず、視線、動線、床、居場所、家具配置などの住環境から考えることが、住宅会社として大切だと自分は思っています。

 

2.猫との遊びは、おもちゃだけでは決まらない

2-1.同じおもちゃでも楽しめる

猫があまり遊ばなくなると、新しいおもちゃを買おうと考える人も多いと思います。

もちろん、猫によって好きなおもちゃは違います。

 

羽が付いたものを好む猫もいれば、ひものように細く動くものを好む猫もいます。

床を転がるボールや、音が鳴るものに反応する猫もいます。

ただしおもちゃを変えても、毎回同じ部屋の中央で同じように動かしていれば、遊び方はあまり変わりません。

同じ猫じゃらしでも、ソファの陰から少しだけ見せる。

テーブルの脚の間を抜ける。

廊下へ逃げるように動かす。

箱の中へ入り、最後にラグの上で捕まえられるようにする。

遊ぶ場所や流れを変えることで、おもちゃの楽しみも変わります。

2-2.隠れる・追う・登る・捕まえるを動線としてつなぐ

猫との遊びでは、一つひとつの設備より、動きの流れが大切です。

例えばキャットステップが一つあっても、その前後へ移動できなければ、遊びの途中では使いにくいかもしれません。

隠れる場所、追いかける動線、登る場所、着地する場所がつながっていることで、一連の遊びが成立します。

 

隠れる

おもちゃを見る

追いかける

家具の周りを回る

少し高い場所へ登る

最後に床で捕まえる

 

このような流れをつくるために、間取りや家具配置が関係します。

住宅は、おもちゃの代わりにはなりませんが、おもちゃをどのように動かせるか、猫がどう追いかけられるかは、住宅のつくりによって大きく変わります。

3.猫が追いかけられる間取りを考える

猫との遊びを楽しくする間取りとして、まず考えたいのが動線です。

猫じゃらしを動かしても、すぐ壁へ当たる。家具の裏へ入ったら行き止まりになる。廊下へ出たところで遊びが終わる。

これでは、猫が追いかけ続けることができません。

遊びやすい家では、猫が一つの経路だけでなく、複数の動きを選べます。

3-1.家具の周りを一周できる

最も簡単なのは、ソファやテーブルの周りを一周できることです。

猫じゃらしをソファの反対側へ移動させると、猫からは一度おもちゃが見えなくなります。

すると猫は、

  • ソファの下から見る
  • 横から回り込む
  • 反対側へ先回りする
  • 物陰から飛び出す

といった動きを自分で選べます。

 

これは人間から見ると、ただ家具を一周しているだけです。

しかし猫から見ると、獲物を一度見失い、探し、別の方向から追いかけるという変化が生まれます。

 

家全体に大きな回遊動線をつくらなくても大丈夫です。

猫にとっての死角が生まれればそれでOKです。

具体的には8章で説明していますので、そちらを参照してください。

3-2.リビングと廊下を行き来できる

リビングだけで遊びを完結させず、廊下や隣室まで使えると、追いかける距離や方向を変えられます。

例えばリビングから廊下へおもちゃを動かし、廊下の先で方向を変える。

別のドアがあれば、再びリビングへ戻る。

このように複数の場所がつながっていると、遊びに奥行きが生まれます。

 

ただしこの時に気を付けたいこととして、「廊下の温度」と「床の滑りやすさ」が重要になります。

野島建設のAIR LOOP SYSTEMのように、全館冷暖房をしている場合は良いですが、そうではないと廊下が寒くて(または暑くて)猫は行きたがらない事もあります。

また滑りやすい床だと、踏ん張りがきかず走りにくいこともあります。

床の滑り係数(CSR)などを参考に床材を選びたいところになってきます。

3-3.出入口を一か所だけにしない

行き止まりがあること自体が悪いわけではありません。

猫が安心して休む場所は、むしろ奥まっていた方が落ち着く場合もあります。

 

ただし遊びの動線では、行き止まりばかりになると、追いかける動きが途切れます。

猫じゃらしを家具の裏へ動かしたら、それ以上動かせない。

猫が追い込まれる。

方向転換する場所がない。

 

このような場所では、遊びに使う経路と、休むための居場所を分けて考えます。

遊びの経路は抜けられる。

休む場所は奥まっている。

すべてを同じ条件にするのではなく、目的に応じて場所を分ける考え方です。

 

4.隠れて狙える場所をつくる

猫の狩りは、いきなり獲物へ飛びかかるところから始まるわけではありません。

まず姿を隠し、相手の動きを観察します。

猫じゃらしを出したとき、すぐに飛びつかず、家具の陰から見ている猫もいます。

これは遊ぶ気がないのではなく、獲物へ近づくタイミングを見ているのかもしれません。

そのため家の中には、猫が身を隠しながらおもちゃを見られる場所があると、遊びの始まりをつくりやすくなります。

4-1.家具などの死角を利用する

隠れ場所として使えるのは、特別な猫用設備だけではありません。例えば、

  • ソファや家具の陰
  • カーテンの脇
  • 箱やトンネル
  • 腰壁や袖壁の裏
  • テーブルや椅子の下
  • 少し暗く落ち着ける場所

などです。

 

飼い主から見ると、これらはただの家具の隙間です。

しかし猫にとっては、姿を隠しながら相手を観察できる待機場所になります。

猫じゃらしを家具の向こう側へ隠す。

先端だけを少し見せる。

猫が近づいたら、死角へ動かす。

家具の陰が一つあるだけで、追いかける前の動きをつくれます。

4-2.広い場所と隠れ場所を組み合わせる

家具が少なく、広く見渡せる部屋は、人にとってすっきりした空間です。

猫にとっても、走りやすい場所にはなります。

ただし部屋のどこにいても相手から丸見えでは、隠れて狙う遊びはしにくくなります。

広い場所が悪いのではありません。

広い場所と隠れられる場所の両方があることが大切です。

 

走れる床の手前にソファがある。

ソファの下からおもちゃを見られる。

家具の陰から広い場所へ飛び出せる。

このような組み合わせがあることで、

隠れる

相手を見る

少し近づく

一気に飛び出す

という流れが生まれます。

広さだけではなく、視線がどこで切れるかも考えます。

4-3.隠れ場所を無理に使わせない

猫のために箱やトンネルを用意しても、必ず使うとは限りません。

人間が猫を中へ入れたり、隠れている猫を無理に出したりすると、遊びの場所ではなく、落ち着けない場所になる可能性があります。

猫自身が入り、そこから周囲を確認し、自分のタイミングで遊び始められることが大切です。

 

また遊びのためにつくった場所が、普段は休憩場所になることもあります。

隠れ場所は、遊び専用設備ではありません。

普段から安心して使える場所だからこそ、遊ぶときにも待機場所として使えるのだと思います。

 

5.平面移動と上下移動をつなげる

猫の遊びは、床の上を走るだけではありません。

床を追いかけた後にソファへ登る。窓台へ移動する。棚やキャットステップへ上がる。そこから再び床へ降りる。

このように平面の移動と上下の移動がつながると、遊び方に変化が生まれます。

5-1.床から家具、窓台、棚へつなげる

上下移動をつくるというと、キャットウォークや大きなキャットタワーを思い浮かべるかもしれません。

しかし、猫が使う高さは猫用設備だけではありません。例えば、



ソファ

窓台



キャットステップ

のように、普段使っている家具や窓台も移動経路になります。

 

猫が無理なく登れる高さが連続していれば、大がかりな設備がなくても上下移動をつくれます。

ただし人が使う家具を猫の動線に利用する場合は、猫が飛び乗っても倒れないか、物が落ちないかを確認します。

棚の上に小物や割れ物が置かれている場合は、遊びの経路として使うのは危険です。

5-2.高い場所には複数動線を準備

高い棚やキャットステップを一つ付けても、そこへ登る途中がなければ猫は使いにくいかもしれません。

反対に登ることはできても、その先に移動先がなく、同じ場所から降りるしかないこともあります。

猫用設備は、一つだけで考えるのではなく、前後の動きまで見ます。

 

遊びの途中で使う場合は、人が猫じゃらしを動かせる位置かも重要です。

高い場所に設備を付けても、人の手が届きにくく、おもちゃを安全に動かせなければ、遊びには使いにくくなります。

また猫が降りてくる部分の床は、滑りにくい素材になっていることも重要です。

6.最後に安全に捕まえられる場所をつくる

狩りごっこでは、追いかけさせることばかり考えがちです。

しかし猫にとっては、最後に飛びつき、前足で押さえ、獲物を捕まえるところまでが一つの流れです。

6-1.狩りごっこは捕まえるところまで

猫じゃらしを動かし続け、猫が捕まえる直前にまた遠ざける。

これを繰り返すと、猫は長く走ります。

運動量は増えるかもしれませんが、いつまでも捕まえられない遊びになります。

猫が何度か追いかけた後は、実際におもちゃを前足で押さえられるようにします。

捕まえた後、その場で噛んだり蹴ったりする猫もいます。

すぐに取り上げず、少しだけ猫に持たせることで、狩りの終わりまで楽しめます。

6-2.ラグや広めの床を終着点にする

住宅側でも、

  • 滑りにくいラグの上
  • ソファの横
  • 箱やトンネルの中
  • キャットステップの終点
  • 足元が安定した広めの床

などを、遊びの終着点として選ぶと良いでしょう。

おもちゃをどこへ動かすかだけでなく、最後にどこで捕まえさせるかを決めておきます。

終点が決まると、遊びの経路も考えやすくなります。

6-3.捕まえられない遊びだけで終わらせない

レーザーポインターのように、光を追いかける遊びを好む猫もいます。

ただし光そのものは前足で押さえられません。

そのため最後は、別のおもちゃへ切り替えたり、フードを見つけられるようにしたりして、実際に捕まえられる形にすると、遊びの流れを終えやすくなります。

毎回長く遊ぶ必要はありません。

猫が捕まえた後に少し離れたり、その場で落ち着いたりしたら、遊びを終える一つの目安になります。

 

7.人の生活動線と重ねすぎない

猫が動きやすい間取りを考えるときは、人の生活動線も忘れてはいけません。

猫じゃらしを追いかけている猫は、急に方向を変えたり、家具の陰から飛び出したりします。

その場所が、家族が頻繁に通る場所と重なっていると、人と人、人と猫がぶつかる可能性があります。

 

猫の遊び場を人の生活から完全に切り離す必要はありません。

ただし猫が飛びつく終点や、物陰から飛び出す場所だけでも、人の主動線から少し外します。

廊下の中央ではなく、リビングの家具周りで遊ぶ。

キッチン前へおもちゃを動かさない。

階段付近では追いかけさせない。

猫の動線と人の動線を完全に分けるのではなく、危険になりやすい場所だけを重ねない考え方です。

 

8.今の家では家具配置から見直せる

今の家を大きく改修しなくてもできることはあります。

最初に見直しやすいのは、家具の置き方です。

猫にとって家具は、人間が使う道具であるだけでなく、家の地形の一部でもあります。

人から見れば少し家具を動かしただけでも、猫から見れば間取りが変わったように感じる可能性があります。

その理由は以前別のページで書きましたので、こちらも参考にしていただけたらと思います。

猫が暮らしやすい部屋のレイアウト

8-1.おもちゃを動かしながら家を確認する

家具を動かす前に、まずは普段どおり猫と遊んでみます。

そのとき、

  • どこで猫が待つか
  • どこから飛び出すか
  • どこでおもちゃを見失うか
  • どこで行き止まりになるか
  • どこで滑るか
  • どこへ飛びつくか

を確認します。

猫の動きを見ると、どこを直せば遊びやすくなるかが見えてきます。

 

猫じゃらしがすぐ壁へ当たるなら、家具を少し移動できないか。

猫が毎回同じ場所から飛び出すなら、そこを隠れ場所として使いやすくできないか。

飛びつく場所が滑るなら、終点を変えられないか。

猫の動きを確認したうえで、家具の配置等を見直します。

8-2.家具の周りに通路を残す

家具を壁へぴったり付けると、部屋は広く使いやすくなります。

しかしそれを30㎝離すだけで、猫には通路になります。

このような視点を持って部屋を見た渡すと、必ずしも壁に家具を配置しなくていいものが見えてきます。

 

ソファを壁から少し離す。

テーブルの片側を塞がない。

収納家具の下に足を付けて、下を通れるようにする。

このような余白で、猫にとっては通路は増えていきます。

そしてこのような考えをしていくと、猫にとっての死角も増え楽しい空間を作りやすくなります。

 

ただし人がつまずくような狭い隙間や、掃除ができない場所を無理につくる必要はありません。

人の暮らしやすさを保ちながら、猫が抜けられる余白が残せるかも併せて考えてください。

8-3.家具の上も動線にならないか考える

人間には家具で行き止まりに見えても、1mの家具なら猫には飛べる場合も普通にあります。

このように家具の上も歩けるようにしてしまえば、一気に動ける幅が増える時があります。

もちろん家具の高さが高い時は、キャットタワーなどを近くに配置してみたりする必要もあります。

 

しかし注意点として、複数の上り口が必要だったり、降り口は滑りにくい床や素材である必要もあります。

その辺も併せて確認して動ける通路はないか考えてみたらいいと思います。

8-4.箱やトンネルで視線に変化をつくる

家具を大きく動かせない場合は、箱や猫用トンネルを置く方法もあります。

広い部屋の中央に箱を一つ置くだけでも、おもちゃが一度隠れます。

箱の裏へ回り込む。

穴からおもちゃを見る。

中へ入り、反対側から飛び出す。

猫が使わなければ、場所を少し変えてみるなどすると良いでしょう。

 

9.年齢や頭数に合わせて遊ぶ場所を変える

すべての猫に、同じ遊び方や間取りが合うわけではありません。

子猫や若い猫は、走る、登る、飛びつくといった動きが多くなりやすいです。

一周できる動線や、高さの違う場所があると遊び方を増やせます。

 

一方で老猫になると、若い頃と同じ距離や高さが負担になることがあります。

短い距離で捕まえられるようにするなど、遊びをなくすのではなく、体の状態に合わせて変えます。

 

多頭飼いでは、一匹が遊びたいときに別の猫は休みたい場合があります。

遊びの動線を寝床へ重ねない。

遊びに参加しない猫が離れられる場所を残す。

全員で一緒に遊ばせるのではなく、参加するかどうかを猫自身が選べる状態をつくります。

10.設計では普段の遊び方を確認する

新築やリフォームで猫の遊びやすさを考える場合も、最初からキャットウォークや猫用設備を決めるわけではありません。

猫によって、

  • どこへ隠れるか
  • どのくらい走るか
  • 高い場所を使うか
  • どのようなおもちゃが好きか
  • 何匹で暮らしているか
  • 家具をどこへ置くか

は違います。

そして人間側の都合もありますので、誰にでも万能な間取りというものは、結局のところ存在しません。

 

そのため実際に設計するときは、猫の年齢、性格、頭数、普段の遊び方、家具の量までヒアリングします。

一般的に猫が喜ぶと言われる設備でも、その猫が使わなければ意味がありません。

設備を先に決めるのではなく、普段の猫の行動を確認し、その動きを支えられる間取りを考えることが大切です。

 

11.家全体を猫のおもちゃにする必要はない

猫のために、家中へキャットウォークを付ける必要はないと自分は思います。

ましてや、猫専用室を用意する必要はないと思います。

 

隠れられる場所がある。
家具の周りを一周できる。
少し高い場所へ移動できる。
最後に安全に飛びつける。
遊びたくないときは離れられる。

このような小さな条件がそろうだけでも、猫との遊び方は変わります。

 

今の家でも家具を少し動かしたり、箱やラグを加えたりすることで、猫から見える景色や動線を変えられます。

おもちゃは、猫との遊びを始めるきっかけです。

一方で住宅は、隠れる、狙う、追いかける、登る、捕まえるという流れを支える舞台になります。

猫が本来持っている行動を、家の中で無理なく出せるようにする。

それが、猫との遊びをさらに楽しくする間取りなのだと自分は思います。

 

今回の文章が、何かしら参考になればこれ以上の喜びはありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

11-1.執筆者プロフィール

野島建設株式会社 代表取締役社長 野島比呂司
一級建築士 宅地建物取引士 増改築相談員

富山県出身 近畿大学理工学部建築学科卒
地元のハウスメーカーに就職後、2007年野島建設に入社。
会社の2代目として仕事をするだけでなく、自分でも会社を創業。野島建設として1000棟を超える施工実績があり、富山県の市町村単位では複数回の着工数1位の獲得経験あり。
2024年の能登の震災による仮設住宅建設にも尽力。その際に人と愛玩動物とのかかわりについて考え、ペット共棲住宅の重要性を実感。

 

投稿日 2026年8月15日

 

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