スタッフブログ 建築の観点で万博を見る 全体ではなく素材を見る
2025年07月05日
こんにちは。
口を開いたら「暑い」ばかり言っている野島です。
夏本番の前に、これでは先が思いやられます。
先日、話題の【大阪・関西万博】に行ってきました。
9時入場なので8時半に到着しましたが、入場まで1時間近く並ぶほどの混雑でした。
また入場までは日陰もなく、とにかく暑い。
入場前に体調を崩さないか心配でした。
それとこれはやや不満になりますが、完全予約制なのか、事前予約があると待ち時間が短縮されるシステムなのかわからないところが多く、無駄な時間を過ごすことがありました。
・建築の観点で万博を見る
私たちのような建築の世界に身を置く人間にとっては、万博の会場は建築素材や構造のショーケースのような場でもあり、とても興味深く感じました。
例えば中国館は「竹」を全面的に使用。近づいてみないと分からないのですが、竹をくっつけていたにしているものを多数使用していました。
ポルトガル館では、なんと色も太さも違う「紐(ロープ)」を外装に使ってアクセントに。素材の選び方ひとつでここまで印象が変わるのかと驚きました。
エジプト館は、見た目としては意外にもシンプルで、ごく一般的な窯業系サイディングを使っていました。工夫が無いといえばそれまでですが、工期的が読めるところが安心だったのかと推測しています。
そして特に感動したのが三菱未来館。
普段は見ることがない下地材である軽天を使用したり、仮設資材の「単管(足場パイプ)」をあえて仕上げ材として使うという大胆な発想は面白かったです。
そして最後に触れたいのが、会場のシンボル的存在でもある木造の「大屋根リング」。
これはもう、圧巻のひと言。
大断面の木材が幾重にも組まれた巨大構造物は、日本の伝統技術と現代建築の融合を感じさせる素晴らしい建築物でした。
それだけに、半年で解体してしまう予定というのが、なんとももったいない……。
何とか再利用できないものかと、強く思ってしまいました。
今回のブログは、これから万博に行かれる方にとっての「実用的な情報」ではないかもしれませんが、建築の視点から見た万博の魅力として書いてみました。
私たちが日々向き合っている「素材」や「構造」にも、まだまだ可能性があると感じさせてくれる、そんな良い刺激をもらえた一日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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~NOJIMAの紡ぎ繋ぐプロジェクト~
野島建設株式会社 社長 野島比呂司
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