スタッフブログ 湿度は万病のもと?
2012年07月15日
こんにちは。
梅雨時期らしく、蒸し暑い日が続いていますね。
この暑さにすっかりやられている野島です。
今回は湿度についてお話をしたいと思います。
湿度は人に例えるとストレスみたいなものだと私は考えています。
ストレスは全くないとすぐ死んでしまうなどの弊害があり、ありすぎるとうつになったりもします。
これと同じように、湿気がない空間は喉を傷めたり、肌を傷める原因になりますし、ありすぎると食中毒やカビを発生させる原因ともなります。
最近では富山県でも食中毒警報が発令されたようです。
本当に湿度が高い状態は考えものです。
湿度は先日書きましたが、体感温度にも影響します。
夏の時期(特に梅雨時期)は湿度がないだけでも十分に快適になります。
エアコンで言うと、ドライと冷房を上手に使い分けることが必要になります。
もちろん機械的な方法で、快適空間を作ることも悪いことではありませんが、省エネではありません。
省エネの面で考えると、室内空間を快適な状態に保ってくれる自然素材は省エネの面でもCO2削減の問題でも有利ではないかと思ってしまいます。
自然素材の良さは、湿度が高いと湿度を吸収してくれて、湿度が低いと湿度を放出してくれます。
その実験をしたのが、下記の写真です。
写真の左側の箱は、最近の住宅では一般的なビニールクロスと合板のフロアで、右側の箱は自然素材で包まれたものです。
その中にパンを入れただけですが、一方にはカビが生えて一方はそのままという結果になりました。
カビは食中毒警報が発令される条件(温度が27℃で湿度75%以上)とほぼ一致します。
温度までは自然素材でも変化させられませんので、自然素材は湿度を上手に抑えることができると言えるのではないでしょうか。
(展示場では外部湿度が80%の時、室内は67%の湿度を計測)
カビが生えることで喜ぶ人は誰もいません。
もう少しで夏本番で、湿気以上に熱帯夜に悩むことが増えることでしょうが、十分な注意をしてこの梅雨時期を乗り切りたいものですね。
総天然木の家づくり ホームトピア店長 野島比呂司