スタッフブログ 間違いだらけのシロアリ対策(続き)
2012年06月19日
こんにちは。
梅雨入りしましたが、梅雨らしい空模様のみで、実際の降水量は少ないですね。
台風もあっという間に通過していきましたしね。
今回は前回の続きであります、シロアリについてお話をしたいと思います。
最近のシロアリの薬の効果は長くても10年くらいであると聞いています。(薬材メーカーでは5年だそうです)
それ以上の効き目のある薬はいろんな問題があり、使用できないようになったそうです。
そのため、良心的なシロアリ対策業者さんでしたら、5年後や10年後に「シロアリの状況を確認にきました」という場合があります。
もちろん仕事がほしいこともあるでしょうが、それ以上に薬の安心が切れかかっていることを知っていて、家を守る使命感があると思っていただけた方がよいでしょう。
シロアリの薬を散布する場合ではなく、「加圧注入」という手法をとってシロアリ処理をしている住宅会社さんもあります。
その場合にも注意が必要な場合があります。
加圧注入の木材を使う理由は、「加圧注入が不要な木(ヒバ・ヒノキ等)よりも安い木を利用できる」ということが挙げられます。
ここで問題が二つあります。
一つ目の問題が、強度的な問題です。
ヒノキやヒバは木目が詰まって、強度の高い木材ですが、加圧注入の木材はそれに比較して弱いことがあります。
その場合、木材がつぶれたりする現象が発生することがあります。
二つ目の問題は、木材の割れやねじれが発生する場合です。
木材の表面は薬がかかっていて強いですが、芯に近い部分は薬が効いていません。
つまり表面に割れがあった場合は、薬のかかっていない部分ができることになります。
下記の写真をご覧になっていただきたいのですが、割れた部分には薬剤は効いていません。
(写真中央より下部分に割れが生じています。)
このような場合シロアリは表面部分を残し、それ以外を食べるということが発生しています。
今まで恐い話しかしていませんが、前回の話にもあるように弱点も多い生き物であることも間違いありません。
対策をしっかりしていれば恐れるほどのものではないと私は考えています。
難しく考えることなく、そしてたまに点検をするくらいでも大丈夫ではないかと思います。
もし疑わしい場合があれば、すぐにシロアリ業者さんなどに連絡を取られた方が安全ではないかと思います。
エコ健康住宅“ZERO” 野島建設株式会社
代表取締役社長 野島比呂司